介護施設で働く人に必要な資格

2020年1月4日

おはようございます。
今日は自分の職業にちなんだお話をしていきたいと思います。

今の時代はいろんな業界の求人がたくさんあるので、これから介護の仕事をしようという人はなかなか少ないんじゃないかと思います。
それでも8年前の僕のようになんとなく面白そうだからという軽い気持ちで入ってきてくれる人がいたらそれはそれで嬉しいですし、面白いなと思います。

さて、まず介護施設で働く人たちにはどんな職種の人たちがいるのかということを、僕が働いている介護老人保健施設(老健)を例に挙げていきましょう。

・介護職
・介護助手
・看護職
・作業療法士
・理学療法士
・言語聴覚士
・支援相談員
・介護支援専門員
・事務職
・管理栄養士
・医師

老健は特に職種が多い施設なので、少なくともこれだけの職種がいます。
ひょっとしたら漏れもあるかもしれませんw

ひとまずここでは介護職とそこから派生する職種に必要な資格のお話をしていこうと思います。
なので、医師や看護師、療法士などの医療職と管理栄養士や事務職など、一般的に介護職から派生しない職種はまたの機会にしたいと思います。

介護職

これから主な介護職の資格を挙げていこうと思いますが、基本的に資格を持っていなくても介護職になることができます。
例外として、訪問介護員(つまりヘルパーさん)は初任者研修という資格がないとなることができません。
実務経験を積むことで介護福祉士の受験資格につながっていきます。(最近では実務経験だけでは受験資格を得ることができなくなりました)

①介護職員初任者研修

訪問介護事業所で働きたいよ!という方は必ずこの資格が必要になります。

ただ、最近できた資格なのであまり聞きなれないという人も多いかもしれません。
簡単に言うと以前のヘルパー2級とほぼ同等の認定資格で、相変わらず国家資格ではありません。

その代わりといってはなんですが、最短で1か月で取得できるというメリットがあります。
多分ですが、無資格の人とあまり収入は変わらないと思います。

②介護福祉士実務者研修

この資格の一番一般的な使われ方は、介護福祉士国家試験の受験資格を得るための踏み台です。
ただ費用がかなり掛かるので、介護の仕事をしながら取るのが一番いいと思います。
なぜかというと、最近では事業所がキャリアパスの援助をしてくれることが多いからです。

以前は「介護職員基礎研修」という名称の資格があり、2012年にヘルパー1級と一本化されました。
その後つくられたのが実務者研修で、僕は2012年に浜松市の職業訓練で介護職員基礎研修を取得して介護の仕事を始めました。
僕はその後に実務者研修を取得しました。その時は基礎研修の資格を持っていたので、医療的ケアの座学と演習と自宅学習だけという1日通学+自宅学習だけで取得することができました。

この資格を持っているとできることはヘルパー1級や基礎研修とほぼ変わらず、訪問介護事業所やデイサービスの事業所などの「サービス提供責任者」(サ責と呼ばれることが多い)という業務を行うことができます。

実務者研修か、介護福祉士以外にも初任者研修で実務経験が長ければサ責にはなれるようですが、介護報酬の減算があるらしいので、事業所側からサ責をやってくれとはまず言われないでしょう。

③介護福祉士(国家資格)

介護系の資格では唯一の国家資格です。
この資格があれば基本的につぶしが効きます。
介護職はもちろん、介護のリーダーや主任、あとは生活相談員や支援相談員などの相談員にもなれます。
僕もこの資格で支援相談員になりました。

国家資格なので、国家試験があります。
試験内容はそれほど難しくないですが、年に1回しか試験がないので一度不合格になると1年待つ必要があって、機会損失になります。

色々な職種があるのに加えて、事業所の人員配置基準として介護福祉士が全体の何%かいないと減算になるようなこともあるので、事業所側からも介護福祉士は重宝されます。

支援相談員

基本的に上で書いたように、介護福祉士の資格を持っていれば相談員になることはできます。
僕も介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格は受験資格すらないので当然持っていません。

ただ、地域によってはケアマネジャーの資格が必要になるところもあるらしいです。
簡単な役目というと、入所や通所の利用相談や利用と決まった場合などの日程調整や各職種への引継ぎなどの多職種連携、居宅介護支援事業所などへの営業など、いろんな種類の仕事があります。

営業って言われるとコミュ力が心配っていう人もいるかもしれませんが、コミュ障の僕でもできるので大丈夫だと思います。(コミュ障って言っても敵を作りやすい、口が悪いタイプってだけでべらべらしゃべるのは苦手じゃないけどw)

介護支援専門員

いわゆるケアマネジャーです。
施設のケアマネジャーだったり、居宅のケアマネジャーだったりと、勤め先によってものすごくやる仕事が変わる職種です。
資格は認定資格ですが、めんどくさい資格試験と定期的な研修と資格の更新があります。

特に試験は、介護福祉士は選択肢の中から正解を一つ選ぶタイプの問題ですが、ケアマネジャーの試験は選択肢の中から正解を二つ三つ選ぶような問題が数多くある上に、部分点という概念すらありません。
試験問題は現場の職員にとってはかなり縁のない内容が多く、相談員の人なら割と身近な内容のようです。

そのあたりから、施設の介護職員からは「超難しい試験」というレッテルを貼られますし、あと上に書いたように、定期的な資格の更新と研修のせいでかなり費用が掛かるという話です。

さらに事業所によってはこの辺りの費用を出してくれません。

まとめ

今回は介護職員、またはそこから派生する職業や、主な資格について書きました。
介護の仕事の始め方としておすすめは無資格で始めるか、自治体の職業訓練校で資格を取ってから始めるかというこの2択が一番コスパがよく、実務者研修は勤め先の支援で取得するのがいいと思います。

施設の数や高齢者の人口の割には介護の職員数は非常に不足しています。
もし興味があったら軽い気持ちでやってみてもいいと思います。嫌になったらすぐにやめてもいいんだし。