立場の違いによっていろいろあるよね。

こんにちは。
ちょっと昨日仕事であったことをもとにいろいろ考えてみたいと思います。
共感的理解っていうのを復習してみる意味で。

まず何があったかということなんですが具体的に2行で書いてみます。
昨日通所リハビリテーションの利用相談があったんだけど、その見学に来た人が進行性の難病(脊髄小脳変性症)だったというところで、現場からの強い反発にあったということです。歩ける人なのに。
なぜそうなったのかというところで、それぞれの立場の気持ちを考えてみようと思います。

脊髄小脳変性症についてはこんな病気です。

歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の病気です。動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状です。主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。この症状を総称して、運動失調症状と呼びます。この様な症状をきたす病気の中で、その原因が、腫瘍(癌)、血管障害(脳 梗塞 、脳出血)、 炎症 (小脳炎、多発性硬化症)、栄養障害ではない病気について、昔は、原因が不明な病気の一群として、 変性 症と総称しました。病気によっては病気の場所が脊髄にも広がることがあるので、脊髄小脳変性症といいます。

脊髄小脳変性症は一つの病気ではなく、この運動失調症状をきたす変性による病気の総称です。よって、その病気の原因も様々です。現在では、脊髄小脳変性症の病気の原因の多くが、わかってきています。しかし、一部まだ原因の解明されていない病気も残されています。これらの病気の解明には多くの患者さんのご協力を必要とします。

なお、足の突っ張り、歩行障害が主な症状である痙性対麻痺も、一部の疾患では小脳症状を呈することがあるため、我が国では行政上は脊髄小脳変性症に含まれています。

脊髄小脳変性症 – 難病情報センターから引用

まず自分たち相談員の立場

どうしても公費で運営している施設なので、病気が進行性で不可逆だからリハビリで改善する可能性がほぼないからといってそれを理由に断ることは介護保険法的にもあまりいいことじゃないです。
他にも理由があって、それはその人の担当ケアマネジャーの方の気持ちですね。
病気を理由にまだまだ一人で歩けている状況なのに断ることによってこっちの事業所に対する不信感が生まれる可能性が大いに考えられると思っています。

あとは自分たちの事業所はリハビリ施設なので、リハビリしたい人を断る理由は提供してないサービス(うちの場合はお風呂とか)を希望している人くらいにしかないんですよ。
しかもその人の場合はリハビリの希望とそれによって病気の進行を遅くすることです。
まあ受けたくなりますよね。

現場サイドの立場

リハビリの先生にしろ、介護さんにしろ、しっかり勉強しているからこそこの難病がどんなものか知識があるんですね。なのでどうしても一歩引いて身構えてしまうんです。
気持ちはわかるけど、この病気って進行性だけどある程度お年を召していれば進行速度は結構遅くて、ゆっくりと進むんですよ。もちろん若い人は早いけどね。

僕は読んでないけど、結構有名ですよね。映画化してたし。
豊橋っていう割と近所で起こったことだったのと、特養で働いていた時に同じ病気の人が利用者として入所してたのとで印象に残っています。

ちょっとそれたので話を元に戻すと、この病気の知識があるからこそ現場側は一歩引いて身構えてしまったということですね。人員不足とか、手が掛かるようになるとかね。
でも今は手が掛からないんですよといったところでこのメンタルブロックは壊せないでしょう。

こんな感じで

お互いの気持ち(相手の方は予測だけど)を整理して、これからどう歩み寄ればいいのかを考えてみたんですが、例えば採用担当の人に人員を増やしてもらうように頼んだらいいのか。それとも、人員不足っていうのはとりあえず予防線を張るためだけの理由かもしれないからまた別の対策を取ったらいいのか。

いろいろ考えながら来週はやっていこうと思っています。
まずは言い争いにならないように相手の気持ちとそういう気持ちになった理由や経緯を考えながら動いていき、最終的な落としどころを決めていくというところですね。
どんな仕事も一人だけでやれることはたかが知れているんだと思います。
特に会社員の特に一般社員は権限がなさすぎるので色々苦労するでしょうね。
僕も今のところは仕事に不満がないし、意外と楽しみがあるから続けるけど、嫌になったらさっさとやめようと思います。